1.フタを外して洗濯物と水(またはお湯)、洗剤を入れます。お湯での浸け置き洗いが効果的です。
※洗剤は少なめに。入れすぎるとすすぎに時間がかかります。
2.フタを閉めてロックします。
3.本体をタテ置きにして洗濯します。
4.すすぎの前に排水キャップを外します。
5.上の注水口から水を入れながら流水すすぎを行います。
6.すすぎが終わったらいったんフタを開け、洗濯物のバランスを取ります。
7.ふたを閉めてロックし、ギアを「カチッ」と音がするまで移動してハイギアに切り替えます。
8.高速回転で脱水します。泡が切れるまで「すすぎ~脱水」を数回繰り返します。また柔軟剤等は最後のすすぎの時に投入してください。
9.十分に水が切れたら洗濯完了です。
サイズ:幅27.4cm×奥行28.8cm×高さ21.4cm
材質:フタ:ポリプロピレン/ポリアセタール/発泡ゴム/SUS
カゴ:ポリプロピレン/ポリアセタール/SUS
ケース:ポリプロピレン/シリコン
耐熱温度:ポリプロピレン:120℃
ポリアセタール:100℃
はじめまして、株式会社セントアーク代表の中野一郎と申します。この度、自社開発のポータブル手動洗濯機「ハンドウォッシュスピナー」を発売することになりました。
ブランド名の「CENTARC」は英語読みだと「センターク」。日本語の「洗濯」から名付けました。商品名は「手洗い洗濯機」を意味する「ハンドウォッシュスピナー」です。
日本発のこの商品を世界に向けて発信し、販売していきたいと考えています。世界には洗濯機を持っていない家庭はたくさん存在します。また意外なことにニューヨークの高層マンションでは基本洗濯機を自宅に設置することは出来ません(地下のコインランドリーを使用しています)。この商品が求められている市場は決して小さなものではないと感じています。
2015年の7月、企業の事務職として働いていた妻の友人が「ホチキスの針を外す時にジェルネイルが欠けて困る」と言っていたことがきっかけで、僕は「ホチキス型のホチキス針外し器」を開発していました。構造と企画書まで出来たたものの、そこから先の開発コストと市場規模が見合わなかったためこの商品は世に出ることがありませんでした。でもこの商品が今回の「ポータブル手動洗濯機」のアイデアの原型となったのです。
実は僕はひらめき財団という「アイデアに関する研究を行う財団法人」のメンバーです。
ひらめき財団の重要なメソッドとして「アイデア分解と再構築」というものがあります。これはある商品を構成しているアイデアを様々な視点から分解してその要素を入れ替えるものです。「○○のための□□」の○を△に入れ替えて「△△のための□□(ターゲット変更)」としてみたり、□をXに入れ替えて「○○のためのXX(アイテム変更)」とするみたいな感じです。
冒頭の「ホチキスの針外し器」は「(ネイル欠けに悩んでいる女性)のための(針外し器)」なのですが、後半部分を入れ替えてみようと考えました。ネイルが欠けやすい生活シーンをイメージするわけです。思い浮かんだシーンが「下着の手洗い」でした。後から分かったことですが、実は下着の手洗いでネイルが欠けることはそんなにありません。でも、男性ならではの勘違いで「(ネイル欠けに悩んでいる女性)のための(下着専用洗濯機)」というアイデアが生まれたわけです。また下着は浴室で洗うんだろうな…という想像から「小型で手動」というアイデアも付加されました。
さっそく市場調査です。とは言ってもひたすらググるだけですが…。いくつかの手動洗濯機や小型洗濯機がヒットしました。また「サラダスピナーで脱水している人」がたくさんいることも分かりました。ただどの商品も大きかったり、高かったり、電気だったり、機能が弱かったり足りなかったり…といった状況で、ユーザーのニーズを満たせていない印象でした。「もっと小さくて安くて手動で高機能な洗濯機」の姿が徐々にイメージされてきました。
洗濯の原理や水流の動きなども勉強しました。洗濯には「もみ洗い(縦型洗濯機で採用)」と「たたき洗い(ドラム式洗濯機で採用)」があること、縦型洗濯機で渦巻き水流を生み出すためのには洗濯槽を停止させた状態で底面のスクリューを回す必要があることなどが分かりました。かごのまま水平位置で回転させるだけでは、洗濯をすることはできないのです。(動画参照)
試作機第1号は縦型でした。センターに棒を立てて底面のスクリューを回します。確かに渦巻き水流が発生して洗濯が出来るのですが、棒に洗濯物が絡んでしまいます。また容量も少なくなるため今ひとつの出来でした。うーん、残念。
早々に縦型を諦め、たたき洗いのドラム式にチャレンジです。市販のサラダスピナーに洗濯物と水を入れ、水が漏れないようにガムテープで隙間を塞ぎます。本体を縦に持ちいざ回転。でも全く回すことが出来ませんでした…。
横に回すのと縦に回すのとでは、重力の関係で掛かる力が5倍になります(後から理系の次男に計算してもらいました)。水が入った状態の洗濯物は相当重く、男の自分でも回せないのに女性に回せるはずがありません。市販のサラダスピナーのギア比が1:5だったのですが、脱水のためにはこのギア比は必須です。でも洗濯時には高速回転は不必要なので「軽くゆっくり回せるローギア」を追加して切り替えができるようにすることにしました。
ちなみにある程度水を抜くと縦でも回すことが出来ます。ただ振動がもの凄い。安定した高速回転には洗濯物の偏りを減らす必要があるのです。縦回転だとどうしても開始時点で洗濯物が下にあり、偏りを減らすことは難しい。そこで脱水時には横回転を採用することにしました。「洗濯はローギアで縦回転・脱水はハイギアで横回転」という、今の構造が決定したわけです。※この構造については先例が無く特許性が高かったため後に特許出願しました。
ここから新メンバーを交えて詳細な機構設計、そしてプロダクトデザインと進み、ついに商品が完成しました。セントアークの自信作「ハンドウォッシュスピナー」をぜひともよろしくお願いいたします。
Q1.どのくらいの量を洗うことができますか?
かごに入ってしまえば洗えますが、脱水は1/3くらいまでの量で分ける必要があります。ただし洗濯物の量が増えると洗濯時間が長くなります。また脱水時にハンドルが重くなったりブレが起こりやすくなる傾向もあります。
Q2.洗い終わるまでにどのくらいの時間がかかりますか?
汚れの程度により異なりますが、汗をかいた程度の洗濯物であれば、お湯の浸け置き洗い併用で5分もあれば十分です。手すすぎの併用でも時間を短縮することが可能です。※洗剤を入れすぎるとすすぎに時間がかかりますのでご注意ください。
Q3.デリケートな衣類はネットに入れたほうが良いですか?
回す力加減を自分でコントロールすればネットは不要なはずですが、ネットに入れたほうが安心かも知れません。
Q4.何度くらいのお湯まで使うことができますか?
45℃程度のお湯を使うと皮脂汚れを効果的に落とすことができますが、それ以上高温のお湯でのご使用はやけどの危険につながりますのでおやめください。なお、一般的な洗剤の最適温度は45℃程度であり、また60℃を超えるとタンパク質変性によりかえって皮脂汚れが落ちにくくなったり、衣類の繊維にダメージを与えたりすることがあります。
Q5.洗剤はどのくらい入れたら良いですか?
通常の電気洗濯機では、「これ以上入れても洗濯の効果は大きく変わることはないとされている数値」として「水30リットルに対して液体洗剤10~15ml程度」が推奨されています。ハンドウォッシュスピナーの推奨水量は2リットル程度(30リットルの1/15)であるため洗剤量も1/15(0.7ml~1ml)が目安となります。粉末洗剤もこれに準じますので「いつもの1/15くらい」を目安にしてください。
Q6.推奨される洗濯量はどのくらいですか?
短時間かつ快適に洗える量は以下のとおりです。
・下着なら(上下1セット)
・水着なら(上下1セット)
・タオルなら(ハンドタオル2枚)
・ペットウェアなら(サイズにより1~2枚)
・ベビーウェアなら(サイズにより1~2枚)
・スポーツウェアなら(半袖1枚)
※上記内の洗濯量でのお湯洗濯であれば、短時間で快適な洗濯をしていただけると考えています(お湯を使った部分手洗いや浸け置き洗いも効果的です)。
※木綿等、吸水性の高い素材の場合、化学繊維に比べて洗浄力、及び脱水力が劣ります。
Q7.ハンドルはどう回せば良いですか?
洗濯時に早く回しすぎると洗濯物がカゴに貼りついた状態となり、洗濯効率が下がります。洗濯時にはハンドルをゆっくり回し、時に回転方向を逆にしてみたりして、水の中で洗濯物が踊るような状態にしてください。また脱水時の無理な高速回転は、「カゴのブレ」や「回転軸まわりの摩耗」、「ハンドルの破損」などの原因となりますので、様子を見ながら回転速度を上げていってください。
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使い勝手も良く、手間もかからないので、これから重宝しそうです。
2個買いしとけばよかった... もう少し容量が大きくてもいいのかなと思います。